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「ひとふであーと」のうらばなし

2021.8.13

Behind The Scenes

NHK Eテレ「ノージーのひらめき工房」内の新しいミニコーナーを制作させていただきました!

タイトルは「ひとふであーと」

 

絵が苦手、モチーフが難しくて書けないという子供たちにも、

絵描き歌のように楽しく真似して描いてもらえるような30秒のコーナーとなっております。

一本の線で絵ができあがる「一筆書き」をテーマに、自分も書いてみたい!と興味を持ってもらえるように制作しました。

今回は「ひとふであーと」が出来上がるまでのうらばなしを、デザインと音楽の2方向からお話しします!

 

[ デザインのうらばなし ]

一筆書きのモチーフは、線の動きが多くバリエーションに富んだものを選びました。

複雑すぎず、でもシンプルになりすぎない、

みんなが真似して書いてもらえるような一筆書きモチーフを考えました。

●案出し段階

 

 

第一回目の放送では、「わに」の一筆書きを紹介させていただきました。

わにの場合、ギザギザしている線が多いので、

同じギザギザでも背中の部分は大きく書いてゴツゴツした感じを表現し、

鋭い歯の部分は細かく書いて表現するなど、特徴も意識して書きました。

 

 

 

 

[ 音楽のうらばなし ]

書き順を説明して書いてもらうのではなく、感覚的に楽しんで書いてもらいたいと思ったので、

音楽は一筆書きの書き順を鼻歌を歌いながら描くように、擬音をのせました。

どんな擬音をいれるかは、私が実際に声に出しながら一筆書きをし、

線の動きにあった言葉をのせています。

1つ1つのワードが耳に入るように、キャッチーな擬音を選ぶようにしました。

また線の形だけではなく、書くスピードの緩急なども意識して擬音を使い分けました。

●擬音入りのラフ画

 

 

一見難しそうな一筆書きですが、ひとつひとつの線の動きに注目し、線の流れを擬音から入ることで、身近に感じてもらえると嬉しいです。

みなさんも「ひとふであーと」を見ながら、ぜひ一緒に一筆書きを楽しんでみてください!

 

 

<番組紹介>

NHK Eテレ「ノージーのひらめき工房」

好奇心旺盛なノージーは、日常の中から見つけたある事象をいつも楽しい遊びへと発展させていきます。工房で仲間のクラフトおじさんとシナプーたちと一緒に繰り広げられる、ひらめきとチャレンジに溢れる創作遊び。

テレビの前のお子さんたちも真似したくなる工作のアイデアが目白押しです!

関連ページ:「ノージーのひらめき工房ってどんな番組?」

 

本放送(Eテレ) 毎週土曜 午前8:10~8:25

再放送(Eテレ) 毎週水曜 午後15:45~16:00

制 作  NHKエデュケーショナル・ビヨゴンピクチャーズ