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ノージーのひらめき工房ってどんな番組?

2021.7.21

Behind The Scenes, Information

NHK Eテレで放送している「ノージーのひらめき工房」は
初回放送から、今年で9年目に突入しました。(2021年現在)
「できるかな」「つくってあそぼ」で知られる子どもの造形番組の後継として始まった番組ですが、
番組は少しずつ知名度を上げ、最近はSNSでの反響も多く頂いております。
番組開始当初から制作を担当し、1本1本丁寧に作ってきてよかったな、と思う日々です。
今回は改めてこの番組について簡単に(個人的な見解も入れつつ)紹介してみようと思います。

 

 

『ひらめき工房とキャラクター』
子ども達の頭の中には素敵なアイデアが生まれる場所、「ひらめき工房」があります。
工房の中ではノージー・シナプー・クラフトおじさんが仲良く暮らしています。

<ひらめきの大天才・ノージー>は、日常の中から見つけたものをアイデアひとつで
楽しい工作遊びへと発展させていきます。
好奇心旺盛で食いしん坊、すぐ落ち込むけどすぐ立ち直る、素直で優しい男の子です。

<ひらめきの妖精・シナプー>は、遊びたいときに現れて、またどこかへ消えてしまいます。
妖精さんなので性別はありません。それぞれ少しずつ性格が異なるようです。

<物知り博士のクラフトおじさん>は、優しく、時には厳しくも温かく彼らを見守っています。
ノージーたちにはまだ難しい知識をわかりやすく教えてくれます。赤いゴミ箱を住処にしています。

<タノチーミー>うたも歌う、工作のお兄さんです。
工作スキルの伝道師として、一般参加のお友達に工作スキルを教えてくれます。
たまに工房にも遊びに来てくれます。陽気で音楽と工作が大好きです。

彼らは子ども達の瞳がひらめきで輝いた時、一緒に工房で遊んでいるのです。

 

『ひらめきが自分らしい作品をつくる』
この番組は、工作の結果ではなくプロセスを大切にしています。
誰かが考えたマニュアルに沿っていかに上手く作るかではなく、材料の特性を感じ取り、

どのように自分らしい作品を発想するか、こどもたちの思考のプロセスに寄りそっています。
日常にある身の回りのもの・ことをよく観察し、新しい「楽しみ」を見い出す。
そこから始まる創作遊びを通じて、自分なりの発想や美意識を発見していきます。

 

私はこの番組の素晴らしいところは、
出来上がった作品、作者、全てに対して敬意を払っているところだと思います。
年齢や性別、技術の有無は関係なく、「作るの楽しいよね」という目線でコミュニケ−ションが行われている。
これまで放送されてきた全話、コーナー含めて、作品に対して否定的なセリフを入れていません。
作った本人が気に入っていなくても、きちんと周りが反応して良いところを掬う姿勢がある。
番組の中のどこか一箇所だけでも、見てくれている子供達に引っかかるものを作る。
そんな気持ちで制作されています。

 

そして「ノージーのひらめき工房」は、ミニコーナーも弊社で心血注いで制作しております。
ここ数年twitterのトレンド入りするようになった「わたしの描き方」、
ミニゲームや視聴者参加型の「ぐちゃぐちゃ」、名曲揃いの歌の数々、などなど・・
最近ではコーナーから逆輸入的にノージーをご覧になる視聴者さんもいらっしゃるようですね。
コーナーについてはここでは書ききれないので別の機会に書こうと思います。
そんな「ノージーのひらめき工房」
もっと詳しく見てみたくなった方はぜひ、オンエアでご確認ください。
日々の生活がより優しく、豊かになりますように。

 

NHK Eテレ『ノージーのひらめき工房』

本放送(Eテレ) 毎週土曜 午前8:10~8:25

再放送(Eテレ) 毎週水曜 午後15:45~16:00

制 作  NHKエデュケーショナル・ビヨゴンピクチャーズ

アートディレクション tupera tupera

 

ノージーのひらめき工房HP

ノージーのひらめき工房/NHK for school (配信)