#24_念願のワイヤレス化へ

塚本 聡 2020.2.05

撮影機材に限らずワイヤレスという言葉に弱い私です。
電波が不安定でも、有線や物理的接触の方が確実だとわかっていても、
ワイヤレス化は憧れの的でした。

 
 
しかし!中国メーカーの製品が可能にしてくれたのです。
近頃の中国メーカーの撮影ジャンルへの参入は眼を見張るものがあり
欧米製品よりかなり低価格にも関わらずかなりハイクオリティなのです。
 
 
カメラマンの諸兄には既におなじみのものばかりですが
TILTA nucleus-nano ワイヤレスレンズコントロールシステム
Hollyland MARS 300 ワイヤレス映像伝送
Portkeys BM5-2 ワイヤレスコントロールモニター

それが乗っているのがこちらのセットアップになります。
 

前回のセットアップよりだいぶシネマカメラっぽくパワーアップしています
 
もう何が良いって、現場でカメラとモニターを長いSDIやHDMIケーブルで繋がなくて良いのは本当にありがたい。
 
例えば先日廃工場で撮影したのですが、カメラマン横でディレクターが確認できていれば、
カメラからクライアントモニターまで土埃の中長いケーブルを引き回すことなく
映像チェックできるので非常に助かりました。

もちろん今までも映像伝送システムはあり代表的なものでTeradek BOLTがありますが
かなり高価なのでレンタルするしかありませんでした。
このHollyland Mars300は5万円前後(SDIの場合はMars400で7万円くらい)で手に入ってしまう時代です。

 
さて

スペックなどはオフィシャルHPやYouTubeレビュー動画などをご覧頂ければと思いますので
とりあえずそれぞれの感想を。
 
TILTA nucleus-nano ワイヤレスレンズコントロールシステム
今やマストバイ製品になっておりますTILTA Nucleus-nano
(兄貴分のNucreus-Mはよりプロ向けシステムでショルダーリグのハンドルがコントローラーになっていたり、
ギヤモーターが2つでズームとフォーカス、あるいはフォーカスとアイリスを同時に操作するなんていうこともできるすごいやつです)

なんと言っても小さくて軽いは正義。
少しトルクが小さいかなと思いますが、遅延もほとんどなく精度も高い。
基本、ジンバルに乗せる設定を重視しているようで付属品も揃ってすぐ使えます。
これが国内適合品が4万円弱で買えてしまうなんてすごい時代です。
というか、TILTAは素晴らしいメーカー。


 
 
 

 

 
Hollyland MARS 300 ワイヤレス映像伝送
続きまして、大本命のHollylandさん。
Hollylandは映像と音声のワイヤレス機器に特化したメーカーでインカムのシステムなども作っています。
こちらのMARS 300はHDMIのみの入力ですが、ボディがアルミ削り出しで
スイッチ類やコネクタ部などのディテール見ても精度がすごく高い。
ペアリングもストレスありません。
BlackFridayのセールで4.9万円くらいでしたし、
300ft(約100m)飛ぶって触れ込みだし私は大満足。


 


 
  
Portkeys BM5 ワイヤレスコントロールモニター
最後にこちらのモニター。
PortkeysというメーカーのBM5という種類のモニターです。
前回のポストでも最後にちらっと紹介しましたが、中国のZ CAMに特化した
モニターのようですが、BMPCC4K/6KやGH、α7シリーズなどにも使えますが、
こちら何が良いって、BT1というBluetoothのモジュールを装着すると
BMPCCとBTで繋がってモニターのタッチパネルでカメラのコントロールができるという優れものなのです。
 
Vマウントバッテリーでカメラ本体のモニターが隠れがちなので
絞りや感度をモニターで変えられるのはありがたい。
しかも2200nitという明るさ、外部からLUTも当てられたりとにかくメニューが豊富で
カメラモニターとしてはかなり使い勝手が良いです。
筐体もアルミでかなりがっしりした作りで所有感高い。
専用のセミハードケースが付属したりユーザーフレンドリー。
BT1のモジュールを付けなくてもUSBケーブルでカメラと接続すればカメラコントロールができます。
一点だけ不満点があるとすれば、HDMIのOUTがないところ。
USBを削ってでもHDMI OUTは欲しかった。

 
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ワイヤレス化になっていい事ずくめだと個人的には思っておりますがそれは電源があってこそ。
機器が増えるとそれに伴い電気が必要です。
 
 
機器個別にバッテリーを付けるのはバックアップ的には良いかと思いますが、
全体的に重くなるのでVマウントバッテリーからすべての機器に供給できるように
私はD-Tapに統一し、スプリッターで供給するようにしています。
様々な機器の電源コネクタを統合できるのもありがたい。D-Tap素晴らしい。

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ということで
このワイヤレスセットが一番活躍するのはRONIN-Sなどのジンバルスタイルでしょう。
コンパクトな撮影が便利になって行くのは良いことです。
 
  
 
おまけ①
以前より、あったらいいなと思ってました、ディレクターモニターケージ。

大好きなWooden cameraのモニターケージです。
これめちゃくちゃいい。
モニター背面にレシーバーやバッテリーを装着できてコンパクトに持ち歩けます。
興味ある人はこちらを御覧ください。
 
 
モニターはまたもや中国メーカーFeelWorldのFW279S
2200nitでめちゃくちゃ明るくロケ向きです。


 

しばらくはこんなスタイルで撮って行きたいと思います。
 

おまけ②
ワイヤレスといえばこれも気になっているのです。
Accsoon CineEye Wireless Video Transmitter with 5 GHz Wi-Fi for Mobile Devices

こちらなんとカメラとこの機器をHDMIにつなぎ、
iPhoneやiPadなどでWiFiでこの機器にアクセスするとモニタリングできてしまう優れもの。
みんないいディスプレイの付いたデバイス持ってるんだから個別に見ましょうよ、って
すごく新しい!
欲しい。気になる人はこちらを見てみてください。

 
  
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おまけ③
ある意味ワイヤレス化の記事に近いものがあるのでご紹介しておきますが
こちらのgnarlbox 2.0、何がすごいって
iPhoneくらいのサイズのSSDなのですが簡単に言うとモバイルバックアップメディアとでも言いましょうか、
これ一つで撮影後のメディアをバックアップできてしまいます。
 
現場でPCを出さなくても直接SDカードを挿して任意のデータを選んでクリックするだけです。
iPadなどアプリで繋げばSSDの中も確認できるのでバックアップミスを防ぐこともできそうです。
あったらいいながここにあった!
欲しい!
 
 
 
 …
 
 
 
いやーそれにしても中国のメーカーすごい。
価格破壊はもちろんなんですが、クオリティの高さにびっくりです。
日本メーカー頑張れと言いたいところですが
今までよりも気軽に試せる選択肢が増えたという意味ではいい時代になったもんです。