#15_エネルギー問題①
映像制作におけるエネルギー、つまり電源の問題。
電源が取れるスタジオ撮影ではほとんど気にすることはないですが
主にロケの現場に於いてはいつも頭を悩ませます。
機材によってバッテリーの種類は様々なので
新たな機材を導入すればそれに対応するバッテリーも必要です。
どのくらいの時間駆動させなければならないかによって
現場に持っていくバッテリーの本数も変わりますし、
技術の進歩と共に最近のバッテリーはもつようになってきてはいるものの、
カメラだけでなくLEDライトやモニターなどのことも考えなくてはならず
バッテリーをいくつも持っていくのは正直しんどいです。
Sonyのα7SIIのバッテリーはCanonのLP-E6に比べて軽くて良いのですが
持ちがあまりよくありません。
ライブ撮影などで特にできるだけ長回しをしたい撮影に於いて、毎度いいところで
バッテリーチェンジしなくてはならない時があると結構なストレスになります。
NP-FW50。中華製の互換バッテリーが格安で入手できますが、持ちが更に悪いので純正を使うことをおすすめします。
そんな時は業務用のVマウントバッテリーを使用します。
ロケのENGやLED、17インチのモニターなんかにも使用できます。
裏側を見るとアタッチメント部分がV字型になっているのでVマウントバッテリー。
業務用バッテリー最大手のIDX製Vマウントバッテリー。
また、以前LEDとタングステンというタイトルでLEDライトの利点を挙げましたが
照明機材がバッテリー駆動で割と大きな光量を出すことが出来るようになってきているのは
非常にありがたいことの一つですが難点としては重いということ。
電源供給用のバッテリーマウントを使えば
カメラだけでなく、モニターやHDMIトランスミッターなどに
電源が供給できて便利ですが、リグを付けて、ロッドに装着して、
などしているとどんどんカメラ周りが大きくなり取り回しが大変です。
こちらは中国はLanparte製のバッテリーマウント。
ライブ等の現場ではこのような形でカメラとモニターに電源供給します。が、とにかく重い…
ということで、
こまごまと小さいバッテリーを持ってバッテリーを交換しながらか、
ひとつで長持ちするが、重く大きいバッテリーを持っていくか。
現場ごとに考えなくてはならない重要な問題の一つです。
補足。
バッテリーが増えれば増えるだけ充電も大変です。
一つの電源しかない時に、一つのチャージャーで満充電毎に取り替えるのは
地味に時間がかかりますし、電源タップもモノによっては間隔が狭く
ACアダプターをいくつも刺せないということもあります。
そんな時、この手の延長タップだとACアダプターが一気に使えておすすめです。