#12_大容量化時代のメディア

塚本 聡 2016.12.22

撮影に欠かせないもの、それは収録メディアです。
当たり前ですがカメラがあってもメディアが無いと始まらない。
いくら良いカメラでもメディアに不具合があると撮影ができません。
最も気を使わなければならないものの一つです。
 

昨今のムービーカメラは4Kが定番になりつつあり
メディアも高速化したものが必要になっていまして、カメラの進化に伴い
各メディアも高速・安定化を目指して日々進化しています。
 
2016年末現在、4K収録を前提に主に現場で使用されるメディアとしては
・SxS Pro Plus
・Cfast 2.0
・XQD
・SDXC
・micro SD
・RED MAG
こんなところでしょうか。
 
*2.5インチのSSDに収録するカメラやレコーダーもありますが、いわゆる収録メディアと言うには少し大きいので省きます。
 
  

SONYはF55はSxS、FS7はXQD
Canon C300mk2、ARRI ALEXA mini、BlackMagicDesign URSA/URSAminiはCfast
を採用しています。
REDは独自のSSD、GoProなどはmicro SD。
SONY α7S2やFS5などはより身近なSDカードの仕様になっています。
 
 
  
SxS Pro Plusは完全に業務機用なのと使用できるカメラがかなり限定されるので馴染みが浅いです。
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というところで、我々が管理しやすいメディアとしてはこちら3つではないでしょうか。
左からCfast、XQD、SDXC。
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こちらがLexar ProfessinalのXQD。SONY製のものより高速で安価。
業務でも安心して使用できるLexarが私は好みです。

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こちらはKomputerBayという米国のメモリメーカーのCfast。256GBで3万円という破格のメディア。
同速度・同容量でLexarのものは実売10万(2016年12月現在)から考えると信じられませんが
このメーカーのCFカードを何枚も使用した経験からしても、意外とトラブルもなく使えるという印象です。

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CfastとCFカードは似て非なるもの。
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上がCfastカード、下がCFカード。ピンの数や形状が違うので互換がありませんので新しいメディアと言っていいでしょう。 
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こちらがSDXC UHS-2 U3の新世代SDカード。
Blackmagic VideoAssist 4Kで4K収録する時はこの種類を使用して収録します。

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やはり一般的な認知度・普及率からいってもSDカードが主流ではあります。
普及率が高いだけにさらなる発展が期待できそうですが
プラスチックの筐体では耐久性という面ではやや不安が残ります。
  
XQDはデータ転送のインターフェースを高速で将来性のあるPCI Expressを採用していて
今後控えているVer. 3.0では速度理論値が8.0Gbpsになる予定。
下位互換性があるので、現行のVer.2.0のものも使用できるといったメリットがあります。
 
一方Cfastは現状の速度はXQDより勝っています。
転送インターフェースにSATAを採用しているので速度理論値が6.0Gbpsの頭打ちということですが
容量の制限が無いため、超大容量のメディアが登場するかもしれません。
ただ、まだまだ高価。
 
 
 
性能だけを見ると将来性としてはXQDに軍配が上がりそうな気がしますが
主流になるかどうかはまた別のお話。
採用されているカメラがSONY FS7と、デジタル一眼レフではNikon D5とD500くらい。
SDカードと似たようなコンパクトさでCfastよりも安くしかも将来性があるXQDを
採用するカメラメーカーが少ないのは意外です。
 
 
ムービーカメラに於いては、ARRI ALEXA XTのように
メディアスロットを変更できるカメラがでてきても面白いと思う今日この頃。
 
本当は各カメラメーカーがメディアはこれ!と統一してくれればいいんでしょうけど、
どんなメディアであろうと撮影されるデータをロスなく収録してくれればそれでいいんです。
  
 
 
カメラがメディアの主流を決めるのか
はたまたメディアがカメラの主流を決めるのか
  
  
このメディアの流れも見守っていきたいと思います。

塚本